あなたが傍にいてくれるなら【電子書籍】[ 陸田透次郎 ]
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図書館で働く泉美のもとへ、ある日、二十年前に泉美の家に預けられ、一夏を一緒に過ごした奈々夫が訪れた。
コインロッカーベイビーだった奈々夫は、泉美からもらった熊の縫いぐるみの中から、コインロッカーの鍵を見つけたという。
奈々夫は、数ヶ月前に亡くなった泉美の母親が、自分の母親でもあるのではないかと泉美に話す。
そしてもしそうであるなら、父親は只野毅一という作家かもしれないと、泉美の父から聞いてきていた。
二十年前の夏、兄とともに執拗にいじめ、よその家に引き取られるように仕向けた奈々夫が現れたことに泉美は戸惑うが、次第に、奈々夫の少年のような純真さに心を許し始める。
自分にも母親という存在があったという証が欲しいと訴える奈々夫のために、泉美は兄に相談し、DNA鑑定を依頼することになった。
この頃、泉美はある男と不倫関係にあった。
この宇宙は、ある日突然、一瞬のうちに消えて無くなる。
そう話す大学教授は、刹那的に自分を求めているのだと考えていた。
そんな彼に別れ話を切り出された泉美は、手切れ金のように渡された五十万を使い、旅行をすることを思い立つ。
行き先は、奈々夫の住むノルウェーに決めた。
旅行のことを兄に話すと、転職する予定だと打ち明けた兄は、気分転換に自分も旅行に同行したいという。
DNA鑑定の結果を携えた兄と、泉美はノルウェーに向かった。
ノルウェーで兄と奈々夫は二十年ぶりの再会をしたが、泉美は、一緒に過ごしたあの夏に、兄が強く奈々夫を拒絶していたことを思い起こし、不安を感じ始める。
そんな不安が的中し……。
ある家族を中心に、人々の心に横たわる人生における一つのテーマをあぶり出す。
サスペンスタッチのヒューマンドラマ。
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