かつてムジャキな子供だった人達への童話13【電子書籍】[ 川崎 キヨ ]
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マリーからサンタさんへのお願い ある冬の日、8歳の女の子・マリーからサンタクロースのおじいさんに手紙が届きました。
そこには、今度難しい目の手術をすることになり、その前にどうしてももう一度大好きなチューリップのお花畑を見たい、と書いてありました。
そして、困り果てたサンタさんがひらめいたいいアイディアとは……。
黒いハト 第2次世界大戦中の、ある南ヨーロッパにある小さな孤島の村に、黒いハトが住んでいました。
ところが、黒いハトは不吉の象徴。
災いをもたらす悪魔の使いという言い伝えがありましたので、村人は黒いハトを見つけると、ホウキで追い回したり、石を投げ付けたりしました。
そんな黒いハトを見兼ねて、いつも気の毒そうに世話をしているのが、丘の上に住むおじいさんでした。
ところが、ある日、ドイツのナチス軍が近くの孤島まで攻めてきたという知らせが舞い込んで……。
くいしんぼうのユメバクさん ある夜のことです。
おつきさまも、ぐっすりねむるころ。
あいちゃんが目を覚ますと、部屋の中でどうぶつのバクがおなかをおさえて、苦しそうにしていました。
まちで有名などうぶつのお医者さんであるあいちゃんのパパによると、どうやらゆめをたくさん食べすぎたからだそうです。
そして、バクのお口を大きくひらいて、ググっと手をつっこんで、とうめいなゆめの風船を1つ1つ取り出してみると……。
たぬきのポンの罪 ある寒い夜のことです。
たぬきのポンはきつねのコンに誘われて、人間の住む町の駅前にある小さな屋台にやってきました。
そこには、80歳くらいのおじいさんがいました。
おじいさんは目が悪いらしく、分厚いメガネをかけ、ふたりを人間の子供と見間違いました。
そして、ふたりはおじいさんをダマして、大好きなきつねうどんとたぬきそばを注文して食べ終わると、森でしか使われない動物コインを置いて、そそくさと帰りました。
2日後、おじいさんをダマしたことに心を痛めたポンが再びおじいさんの屋台を訪ねてみると……。
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