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雨上りの虹 健太とねねの冒険【電子書籍】[ さくら京子 ]

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05月03日 19時06分更新
雨上りの虹 健太とねねの冒険【電子書籍】[ さくら京子 ]

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雨は夜更け過ぎに… 1 ここ数日地球の壮大な景観を見て回りながら、カメラに収めている。
グランドキャニオンの雄大さに圧倒された。
想像を絶する雄大な景観。
遥かに万年雪を頂くシエラネバダ。
そしてグレイト、ソルト、レイク。
死の谷あり、砂漠あり、大盆地あり…。
何もかも、みんなとてつもなく、スケールが大きい。
これもまた地球の一つの顔なんだね。
コロラド川をくだった。
巨石の峡谷を吹き抜ける爽快な風。
空は真っ青。
空に浮かぶ綿雲をみて、君の笑顔を思い出したよ。
シエラネバダ山脈の北方に続くカスケード山脈の、その山中に満々と美しい水をたたえたクレーターレイク。
この湖は、7000年前、大活火山マザマ山が大爆発を起こし、その結果できた噴火口に長年の間に水がたまってできたものだそうだ。
深く青い湖水故に、ダークブルーレイクとも呼ばれ、世界でもっとも美しい湖の一つと言われてるそうだ。
シエラネバダのふもとの某ホテルで、取った写真をパソコンに取り込んだり、編集をしたりしてたのだけれど、一休みして、君にメールしている。
この某ホテルには、世界の各地から訪れた、様々な連中が宿泊してる。
若いカップル 年寄のカップル、家族連れ、チビ連中もいる。
目を見張るようなナイスボディーの美人も歩いてる…。
目の保養にはなる…。
でも遠い異国の地で星を仰ぎながら、僕は君のことを思ってる…。
窓からは月明かりにまどろむ湖が見える。
雲が軽やかに流れている。
深々とした夜空に、星屑が冴々と瞬いている。
まるで宝石をちりばめたよう。
君ならきっとそう呟いて、感激するだろうな。
さて、明日はまたカメラ片手にあちこち駆け回らなければならない。
体力勝負だから。
ゆっくり休んで、体力温存するよ。
お休み。
巨木の大群落がある、セコイア国立公園の中心地、ジャイアント、フォレストをドライブした。
セコイアの巨木が鬱蒼 と茂っている大樹林。
樹齢何千年の樹木たち。
スケールの大きいのには圧倒されるばかりだ。
最大の木はシャーマン将軍の木と呼ばれている。
地上に現存する最大の植物だと言われている。
キングスキャニオンを登山した。
美しい渓谷、壮大な滝、岩と滝の織り成す、息を呑むような自然美の極致。
いっぱい写真、撮ったよ。
シエラネバダ山脈の一部にある山岳自然公園、ヨセミテ国立公園を紹介しよう。
グランドキャニオン、イエローストーンに勝るとも劣らない美しい景観だ。
インスピレーションポイントから見た美しい渓谷だよ。
渓谷をはさんで連なる壮大な岸壁。
セコイアの大樹林、壮大な滝。
岸壁の上からはハイシエラの雪解けの水が大瀑布となって、ヨセミテ渓谷になだれ込んでいる。
日系アメリカ人からタコマ富士と呼ばれて親しまれている、レーニエ山をケン石井君、彼は日経アメリカ人、に案内して貰った。
こちらがケン石井君。
彼の片言の日本語にも親しみを感じる。
生まれた場所は、日本からはるかに離れてるのに、彼の中には、みゃくみゃくと日本人のDNAが流れてる。
タコマ富士の頂上は一年中雪に覆われたままだ。
山腹の草原地帯は、一面花畑だった。
原始林の連なる山麓には大小の湖、滝などが散在している。
バラエティーに富んだ風景は常に観光客を魅了している。
タコマ富士の名前は遠く祖国を離れた日本人が、祖国を懐かしんで命名したという。
確かに懐かしい響きだ。
タコマ富士…。
今夜は僕と同じ商売連中とラウンジで話をした。
様々な話題が語られ、そして僕達が今までやってきた、冒険談に花を咲かせた。
世界の珍しい習慣、葉巻、ワイン、雑誌、新聞などに説いて語り合い、それから持っていた様々なものを見せあったりして過ごした。
片言の英語と身振り手振り、そして携帯翻訳機、それから笑顔で意志の疎通は行なわれる。
何かのきっかけで話を交わすと、お互を隔てていた壁が消えるんだ。
私たちは顔の色や髪の色、話す言葉、育った環境など違っている。
けれど皆同じ人類に属していると改めて実感する。
世界には色々なことが起こっている。
情報が入れば、スクープを求めて、時には命の危険を感じるような、危険地帯に迷い込むこともある。
一方雄大な大自然や、観光客の写真なんかも撮っている。
こっちの方は余りお金にはならないけど…。
君と二人で地球のあちこちを冒険したら楽しいだろうな、と思う…今日この頃のオレです。
窓から入いてくる日差しが、ほのぼのと温かくて、気持ちいい。
静かな昼下がり。
でも世界では想像を越えるようなことが、あっちこっちで起こっている。
そしてひとりの人間が死のうが生きようが、殺されようがお構い無く、ただただ時は流れて過ぎて行く。
それが現実。
勿論オレは命を大切に扱いたい。
そして無事に君の元へ戻りたいと思う。
それでも時には危険に立ち向かっていかないと、いい仕事はできないと、も思ったりもする!
地球は広いよ。
沢山の人たちが生きている。
数限りない人がいて、君よりもきれいな人だって一杯いる。
でもオレは君に巡り合えてほんとに良かったと思う。
六十億分の一の確率で君に会えたことに。
君以外にオレの気持ちを素直に話せる人はいない。
そして何よりも君と一緒にいると、とても幸せな気持ちになる。
君がいてくれて本当に良かった。
君に会えて本当に良かった…。
スクープが舞い込んで来た。
みんなあわただしく動き出した。
ここから世界中にむけて、情報が発信される。
これから仕事でしばらく忙しくなりそうだ。
しばらくは仕事で忙しい毎日だと思う。
大変だと思うけど、頑張るぞー、と気持ちが奮い立つ。
しばらく便りは出来ないと思う。
だけど便りがないことは、良い報せと思って、余計な心配はしないでいて欲しい。
オレは大丈夫だから。
2 季節は流れ、日本では木枯らしが吹いて、木の葉を撒き散らしていた。
路面に降り注ぐ冷たい雨が、遠く遥かに街のネオンを滲ませていた。
さざなみななみは車で夜の道を走っていた。
彼女は空港へと向かっていた。
ライトに照らし出された雨の糸が、フロントガラスに次々と叩きつけてくる。
雨の糸はワイパーで払われ、水のしずくとなって飛び散っていった。
すれ違う車のライトが彼女の顔を眩しく照らした。
今年も終わりに近づいていた。
夜の八時を回っていたが、慌ただしく行き交う車の波は途絶えることがなかった。
彼女は時間に余裕を持って出発して正解だったな、と思った。
空港につくと、駐車場に車を止め、車を降りた。
夜の空港は、まばゆいばかりの光に溢れていた。
ななみは冷たい雨の中、傘をさしターミナルに向かって歩きだした。
クリスマスイブの空港のターミナルは手荷物を下げた人人で溢れていた。
ロビーの飲食店やお土産ショップにはクリスマスソングが流れ、点滅するクリスマスツリーのイルミネーション、赤い服を着た白い髭のサンタクロースなどなどでディスプレイされ、クリスマスムード一色だった。
そしてプレゼントの手提げ袋やクリスマスケーキを下げた人々がロビー慌ただしく行き交っていた。
ななみは人ごみの波をよけながら、到着ロビーへと向かった。
その時ちょうどメールが来た。
今、無事に成田に降り立った。
旅の終わり。
たくさんのネオンの明かりがきらめいている。
ネオンが瞬いている。
地上にきらめいているたくさんのネオンに心が癒されるよ。
懐かしい日本の空気。
もうすぐ君に会えるんだね?
もうすぐ。
もうすぐ君に逢えると思うと、もう地面に足がつかないくらいだよ。
やがて途絶えることのない人波の中に、キャリーバッグ片手に、到着ロビーから出てきた見覚えのある顔を、ななみは見つけた。
彼女は大きく手を振った。
そして彼女は彼に向って走り出した。
彼も彼女に気づくと、人の波をかき分けながら走り出した。
そして二人はしっかりとお互いの顔を見合わせた。
お互いの手を握り合い、微笑みあった。
二人は人の波を避けて、壁際の端の方へ行き、空いていた椅子に並んで腰を下ろした。
「夢じゃないよね」とさざなみななみは呟いて、頬を試しにつねってみた。
アイターッ。
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