30年目の誕生日 分冊版(3)【電子書籍】[ 成瀬涼子 ]



07月06日 23時53分更新
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今日は私の30歳の誕生日。
息子の将太が私の絵をプレゼントしてくれる。
嬉し過ぎてケーキに肘が当たってクリームが付く。
「もぉ、しょうがないなあ」と拭いてくれる。
「どっちが子供だか分からないな」夫が優しく微笑む。
「パパのは? ぷれじぇんと」「この家がプレゼントだよ」そうだ、この家は夫が私の我がままを全部聞いて設計してくれた家なのだ。
「いつまでも将太の自慢の可愛いママでいてくれよ」と言ってキスしてくれる。
将太が自分もちゅーすると言い出す。
ママはパパのお嫁さんだぞ、と将太と張り合う夫。
「ママは僕のお嫁さんになるんだー」と将太が泣いて抱きついてくる。
幸せは失くして初めて気づくものって言うけれど、そんな事ない。
私は幸せだって、世界一幸せだって分かっている。
次の瞬間、なぜか私の顔を心配そうに覗き込む夫。
「あ、目、開けた」あら…パパ、いつの間に眼鏡にしたのだろう。
眼鏡も似合う。
「良かった、じゃあもう救急車はいいかしら」誰? なんで、この家でパパと親し気にしているの。
これじゃまるで夫婦みたい。
「あの、どちら様ですか?」「おふくろ? どうした?」「お母さん? 私の事分かりません?」おふくろ!?
? おかあさん!?
? 何言ってるの!?
?「ばーちゃん、どーしたの?」ばーちゃん!!?
「鏡見せて!!?
鏡どこ!?
?」「お母さん、鏡なら真後ろに」振り返ってみると、そこに映っていたのは、見た事もない老人の姿だった…!?
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